復活と永遠のいのち

メッセージ

<使徒の働き 17章16~34節>
牧師:徳本 篤 師

開会聖句

わたしは彼らに永遠のいのちを与えます。彼らは決して滅びることがなく、また、だれもわたしの手から彼らを奪い去るようなことはありません。

<ヨハネの福音書 10篇28節>

メッセージ内容


序文)
私が教会に行き始めて間もないころ、先輩から「もうすぐイースターだ」と聞いて、イースターことが分かりませんでした。パン粉を膨らますイーストに関係があるものかと想像していました。最近では、イースター行事が一般の人々にも知れ渡るようになりました。そこでは、外国の子どもたちが庭先に隠された色つき卵を探すお祭りとして宣伝されているようです。
今日集まられておられる皆さまはイースターの本当の意味をご存知だと思いますが、聖書にはそのことについてどのように語られているか、もう一度確かめてみましょう。

本論)
使徒17章において、パウロが初めてアテネの町に来たときのことが書かれています。そこで彼が非常に驚かされたことがありました。この町の人々が新しい知識を得ることにとても熱心だったことです。21節に

「何か耳新しいことを話したり、聞いたりすることだけで、日を過ごしていた。」

と書かれています。当時のアテネは世界中の知識層の中心地として知られていました。 その一方で、この町の人々が宗教にとても熱心だったことです。知識の中心地には矛盾するようですが街中の至る所に神々を祭る場所があったからです。16節に

「町が偶像でいっぱいなのを見て、心に憤りを感じた。」

と書かれています。

パウロの話に興味を持ったアテネの人々が、アレオパゴスという街の会議場で皆に話をするよう依頼してきました。パウロはアテネの知識者たちを相手にキリストの福音を伝えるためには、今までとは違った工夫が必要だと考えました。そこで思いついたのが街を歩いていたときに、「知られざる神に」と刻まれた石像の祭壇があったことを話の導入にすることでした。これは芸能関係の人がコンサートなどである地方を初めて訪れた時に実際にやっていることですが、最初にご当地の話題から始めると聴衆との間に親近感が生まれ、そのあとのコンサートがやり易くなると言われます。
パウロも同じようにアテネの人々に語りかけました。

「アテネの人たち。あらゆる点から見て、私はあなたがたを宗教心にあつい方々だと見ております。23私が道を通りながら、あなたがたの拝むものをよく見ているうちに、『知られない神に。』と刻まれた祭壇があるのを見つけました。そこで、あなたがたが知らずに拝んでいるものを、教えましょう。」(22節~23節)

パウロの説教を要約すると、

「あなたがたが知らずに拝んでいる創造者なる真の神がおられます。この神はあなた方の近くにおられ、あなた方に永遠のいのちを与えてくださるお方です。」

ということです。

1 創造者である神は場所や建物の中に囚われない。
全地宇宙を創造された神が、人間の造ったような神殿に縛られることはありません。どんなに立派に造られた石像や木像、それに豪華な神殿であっても、創造者であられる神はそのようなものの中に囚われるようなお方ではありません。
2 創造者である神は、人間に支えられる必要がない。
創造者である神はすべての人に、いのちと息と万物とをお与えになった方です。何かに不自由なことでもあるかのように、食事のことや身の回りの世話など人の手によって支えられる必要はまったくありません。神がわれら人間を支えてくださっているので、われらはその神の愛に信頼して生きることが必要なのです。

3 創造者である神はわれらの近くにおられる。
パウロがローマ書1章で

「神の永遠の力と神性は、世界の創造された時からこのかた、被造物によって知られ、はっきりと認められる。」

と語っているように、神はわれらが真実な心で求めるならば、必ず見出すことができるお方です。大自然・大宇宙の驚異的なみわざだけでなく、さらに、神はわれらに神のみことばである聖書を与えてくださいました。われらは聖書のことばによって神の真実を知り、それを各自の信仰に当てはめてみるときに、神について多くのことを見出すことができるようにしてくださいました。

4 創造者である神はわれらの身近な存在である。
実際に神の御子イエスキリストに出会った人たちが聖書の中でこのお方のことをあかししています。キリストは約2千年前のイスラエルの地で人の子としてご生涯を歩まれました。弟子たちは実際に自分の目でそのお姿を見て、耳で御声を聞いて、手で直接に触れることができました。神の御子としての恵みと力と真実に満ちたお方で、天の父なる神を人々に明らかに示されました。キリストは当時のユダヤの指導者たちによる不法な裁判によって十字架で処刑されましたが、父なる神はこのお方がまことに神の御子であることを知らしめるために、三日目に死者の中からよみがえらせられました。

結論)
きょう、われらは教会において、イースターを記念する礼拝に列席し、ともに喜び、ともに感謝をささげている者ですが、聖書が言うように、イエス・キリストはわれらの罪の身代わりとして十字架で死なれ、墓に葬られ、三日目にて死者の中からよみがえられました。キリストご自身がよみがえられたことによって、神の約束された罪の赦しと永遠のいのちが真実であることを明らかにし、われらの救いが完了したことを証明されました。

応答)
よみがえられた神の御子キリストによってわれらに示された神からの愛のメッセージは、神はわれらひとりひとりから遠く離れてはおられないこと。われらは神の中に生き、動き、また神とともに存在しているということです。
御子キリストが死者の中からよみがえられたように、われらにも永遠のいのちが与えられ、キリストと同じ栄光のからだによみがえらせてくださるのです。キリストはあなたの生ける主となられたのです。

メッセージ内容のダウンロード(PDF15KB)

新聖歌

開会祈祷後:126番、メッセージ後:128番

特別讃美

 ムジカンパーニュ
「世の終わりのラッパ」
「やがて天にて」
「主と我」
「パラダイス」
「ドロローサ」
「よみがえられた主に」
「墓の中に」

お知らせ

★本日のイースター礼拝の特別讃美はムジカンパーニュです。
★本日の礼拝後に聖歌隊の讃美練習を行います。
★徳本師は18日(火)で審議委員の任期を満了されます。
★龍澤姉は21日(金)に検査入院されます。お祈りください。
★22日(土)午後5時から運営委員会を行います。

2017年度前半の主な教会行事
4月23日(日)  合同記念会(服部霊園納骨堂前)
4月30日(日)  北部地区講壇交換(千里/藤野師、徳本師/総持寺)
6月04日(日)  ペンテコステ礼拝

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