メッセージ
<創世記 21章1~21節>
牧師:徳本 篤 師
開会聖句
主によって語られたことは必ず実現すると信じきった人は、何と幸いなことでしょう。
<ルカの福音書 1章45節>
メッセージ内容
序文)
「笑う門には、福来る。」ということわざがありますが、これは全く根拠のないものではありません。 ある研究者が笑いと健康との関係についてひとつの実験を行ったところ次のような結果がでたそうです。
●それは20歳~62歳の男女18名に、約3時間漫才や喜劇などで大いに笑う体験をさせ、その直前と直後に採血し、血液中のナチュラルキラー細胞の働きの度合いを調査したそうです。その結果は軒並みにナチュラルキラーの活性値が上昇していたというのです。ナチュラルキラー細胞とはリンパ球の一種で、私たちの体内で発生するがん細胞や外部から侵入してくるウイルスを退治してくれるものです。ですから、ナチュラルキラー細胞の働きが活発になるとがんや感染症にかかり難くなると言われる大事なものです。特別な薬品やサプリメントを採る以外にも、笑うことが私たちの健康にとって効果的だということが分かりました。
●さらに、私たちが笑うときに、脳内ホルモンであるエンドルフィンという物質が分泌されることも分かっています。エンドルフィンは感情的に幸福感をもたらすほか、モルヒネの数倍の鎮静作用があることから、笑いが私たちの心と身体の痛みを軽減させる効果があることも分かっています。
●ところで笑いが大好きな民族としてユダヤ人はその代表的な存在です。ユダヤ人たちはその笑いの力によって多くの迫害や困難を乗り越えてきたことが、精神的・文化的背景になっていると考えられています。
ユダヤ人の笑いには独特なツボがあります。通常あり得ない話題を取り上げ、それが常識との落差が大きいときに、笑いのエネルギーが一気に爆発するというものです。今日の聖書の箇所で、100歳のアブラハムに、90歳のサラが男の子を生んだ話が出てきます。ユダヤ人たちがこの常識を超えた話を聞いた時に、それが彼らの笑いのツボに見事にあたって、きっと大爆笑したはずです。
本文)
そういうわけで、本日の創世記21章は、長い間子どもがいないアブラハムとサラとの老夫婦に、神が約束された通りに、男の子が生まれたことで、みんなが幸せの笑いに満たされたことを物語っている箇所です。
これまでの経緯を振り返ると、いろいろな種類の笑いがあったことを記録しています。
●創世記17章で、神がアブラハムに「妻サラが男の子を生む」ことを約束された時に、アブラハムは心の中でそんなことはあり得ないことだと笑いました(17:17)疑いの薄ら笑いだったと思います。
●創世記18章で、神がアブラハムに「来年の今ごろ、妻サラには男の子ができている」という話をうしろで聞いていたサラが、心の中でこんなに年を取っているのにといって笑いました。(18:12)この時も17章と同じ笑いだったと思います。
●創世記21章で、100歳のアブラハムに90歳のサラが男の子を出産した、という知らせを聞いた人々の間に驚きと笑いが起きたようです。(21:6) これは叫びにも似た大笑いだったと思います。
●主によって、母になることができたサラの笑い顔がありました。(21:6、7)嬉しくて、嬉しくて、喜びに溢れた笑い顔だったと思います。
●その男の子の名は17章19節で主が命じられた通り「イサク」と名付けられました。それは「笑う」という意味ですが、神がアブラハムとサラに「笑うほどに幸せな日」を実現してくださった記念となりました。
適用)
したがって、創世記21章のイサク誕生の物語は、
「神が語られたことばを信じる人は、それを実現してくださる神によって、笑うほど幸せな日が必ず与えられる。」
という約束を象徴していると言えます。
私たちが信じている、神はそのようなお方なのです。私たちにも神は必ず「笑うほど幸せな日」を与えてくださることを確信しましょう。
それはいつでしょうか。神が約束された通りに、私たちを永遠の御国に移してくださる時に、あまりの美しさと素晴らしさを見て、聞いて、触れて、その凄さに驚くことでしょう。そして、感謝しても、感謝しても、感謝してもまだ足りないほどに幸せな笑いと喜びが溢れることでしょう。
詩篇126篇1節~2節に次のように書かれています。
「主がシオンの捕われ人を帰されたとき、私たちは夢を見ている者のようであった。そのとき、私たちの口は笑いで満たされ、私たちの舌は喜びの叫びで満たされた。そのとき、国々の間で、人々は言った。『主は彼らのために大いなることをなされた。』」
新聖歌
開会祈祷後:28番、メッセージ前:171番、メッセージ後:284番
聖書交読
詩篇 121篇1~8節
お知らせ
★本日午後に2月度定例運営委員会が開かれます。
★E.U兄は2月7日(火)に召天され、8日に前夜式、9日に 葬儀式が行われました。ご遺族の慰めのためにお祈りください。
★S.T姉は4日(土)に退院されました。
★次週19日(日)礼拝後に2017年度年次総会が開催されます。
2017年度前半の主な教会行事
2月19日(日) 年次総会
4月16日(日) イースター礼拝
4月23日(日) 合同記念会
4月30日(日) 北部地区講壇交換(藤野師来会)
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