メッセージ
＜マタイの福音書 19章16～22節＞
牧師：徳本 篤
開会聖句
わたしのことばを聞いて、わたしを遣わした方を信じる者は、永遠のいのちを持ち、さばきに会うことがなく、死からいのちに移っているのです。
＜ヨハネの福音書 5章24節＞
メッセージ内容
序文）
この世では多くの財産を持ち、真面目に生きる人が幸せなのでしょうか。もし、この基準が正しいものであるならば、今日の聖書個所に登場する青年は成功者としての人生を歩み、人々から高い評価と信頼を得られたはずです。彼は人が羨む様な幸せに満たされ、平安のうちに穏やかな生涯を過ごすはずでした。
本論）
この青年がどういう理由でイエス様の所を尋ねて来たのかという理由は明らかではありません。彼が言ったことばから判断されるのは、彼には「永遠のいのち」についての確信がなく、自分のたましいに平安がなく、何か心が満たされないことを感じていたのではないでしょうか。当時彼が噂で聞いていたイエス様は偉大な神の預言者のように聖書を明確に解き明かすことで、力ある教師として尊敬されていました。この青年はイエス様から直接に「あなたは立派で正しい人です。神が永遠のいのちをあなたに与えてくださるに違いありません。」と承認していただき、さらに大勢の人の前でそのように宣言していただくことを期待していたのかもしれません。イエス様がそのように宣言してくださるなら、きっと安心できると考えたのでしょうか。
彼は多くの財産を持っていましたから、もしイエス様がそのように言ってくださったら、そのお礼として沢山の献金を用意していたかもしれません。イエス様に認めていただくことは名誉であり、永遠のいのちという確かな保証をいただくのですから、喜んでそうしたでしょう。
しかし、イエス様はインチキな教祖や宗教家のような方ではありません。イエス様は決して偽りを言われる方ではありません。彼に本当のことを語られたのです。イエス様にはこの青年のたましいの不安、悩み、満たされない気持ち、永遠のいのちについて確信を持っていないことをご存知でした。本当のことを言えば彼のプライドが傷つくかもしれません。それでもイエス様は彼の将来のことを真剣に考え、彼のたましいを憐れみ深くご覧になっていたのです。彼のことを真剣に愛しておられました。ですから、イエス様は彼に欠けているものをはっきりと告げられました。
第一に、「持ち物を売り払って貧しい人に与えなさい。」 このことばは、彼はただ真面目に正直に生きてきただけで自分の周囲の人々の幸せについてはまったく関心がないことを指摘されたのです。
彼の思いは自分が幸せになることだけ、ただ自分の人生が成功することだけを追い求めていました。イエス様の目から見ると彼の人生は的外れであり、彼は失格者だったのです。
聖書には、
「愛のない者に、神はわかりません。なぜなら神は愛だからです。」（Ⅰヨハネ4章8節）
と書かれています。この青年の理想とした人生は、永遠の神を知らないまま自己満足の永遠のいのちだったのです。あなたは「愛のない者」として生きていこうとしているなら、あなたの人生は失敗するでしょう。きょう、その生き方を悔い改めるべきチャンスです。
第二に、「天に宝を積むことになります。」このことばは、彼の地上での暮らしがたとえ人の目に立派に見えていても、永遠のためには何の準備もできていないことをあらわしています。そのような状態で、神がもし今夜彼のいのちを取られたら、彼は丸裸の状態で神の前に立つことになります。イエス様の目から見ると彼の人生は的外れであり、失格者だったのです。
聖書には
「どんな貪欲にも注意して、よく警戒しなさい。なぜなら、いくら豊かな人でも、その人のいのちは財産にあるのではないからです。」（ルカ12章15節）
と書かれています。
この青年が求めていた本当の豊かさとは、永遠に続く豊かないのちでした。そのいのちはイエス様の中にあるものです。ですから、イエス様を信じる者は永遠のいのちを持つようになるのです。
聖書には
「神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに、世を愛された。それは御子を信じる者が、ひとりとして滅びることなく、永遠のいのちを持つためである。」（ヨハネ3章16節）
と書かれています。
適用と応答）
この青年の本当の不安の原因、悩みの根源、永遠のいのちについて確信が持てない本当の理由は自分が神を知らない者であるということにあったのです。彼は何となくそのことには気づいていましたが、自分がそんなにも的外れの人生を生きていることを、今まで誰も彼に教えてくれた人がいなかったのです。
永遠のいのちとは、人が努力して手に入れられるものではありません。神の御子キリストとともに永遠に生きるいのちのことです。それは御子キリストを信じる者に神が与えてくださるプレゼントであり、真実な神からの約束です。きょう、あなたの決断が、そのいのちを与えられることを保証することです。
新聖歌
メッセージ後：32番
特別讃美
MAKI & LILYさん
礼拝前 2曲
歓迎の挨拶後 6曲
演奏曲詳細はPDFファイルをご参照ください。
お知らせ
★本日の特別讃美ゲストはゴスペルユニットMAKI & LILYのお二人です。礼拝後に販売用CDの展示もご覧ください。
★本日は昼食を用意しています。食事と交わりにもご参加ください。
★本日午後から11月度定例運営委員会が開かれます。
★次週27日午後4時から神学校の感謝礼拝が行われます。
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