メッセージ
<マタイの福音書 2章1節~12節>
牧師:徳本 篤師
開会聖句
私たちは、さらに確かな預言のみことばを持っています。夜明けとなって、明けの明星があなたがたの心の中に上るまでは、暗い所を照らすともしびとして、それに目を留めているとよいのです。
<ペテロの手紙 第二 1章19節>
メッセージ内容
序論)
夜空に輝く星々は天体宇宙の主役です。はるか太古の昔から人間は未知の世界に好奇心を掻き立てられ、そこに多くの感動とロマンを経験してきました。
確かに、人間の歴史とは、そのような未知の世界に強い好奇心と憧れをもった人々が臆することなく、それにチャレンジして開拓されたものであり、発展させられてきたものです。
人間はもう一つの宇宙である永遠のたましいの世界に対しても同様に好奇心を持ち続けてきました。
このような人間の飽くことのない未知の世界への好奇心、憧れ、それに臆せずにチャレンジしようとする思いは一体どこから出てくるのでしょうか。
聖書の中に
「神はまた、人の心に永遠への思いを与えられた。」(伝道3章11節)
と書かれていることに注目してみましょう。私たちが未知の世界に対して好奇心と憧れを持つ性質は、創造の神が天と地を創造されたときに、人間をご自身のかたちに似せて男と女に造られたと記録されているが、その時に神はご自身の遺伝的性格を人間のうちにデザインされたことを証拠立てているものではないでしょうか。
本論)
さて、今日の主役である「星に導かれた旅人」の話に注目しましょう。東方の博士たちは当時の天文学の専門家だったようです。彼らの職業は天体宇宙の観測と過去から蓄積された多くの記録をもとにして将来の世界の出来事を予測することでした。ギリシヤ語でマギーと書かれていますが、それは賢者または占星術師をあらわすものでした。
この人々は地上のあらゆる知識にも非常に秀でていたと思われます。エジプトのアルキサンドリヤには、当時蔵書の数で世界一といわれていた王立図書館がありました。ヘブル語とギリシャ語で書かれた旧約聖書も保存されいましたが、それは多くの学者たちによって研究されていたようです。東方の博士たちが旧約聖書にも十分に精通していたと思われる節があります。
彼らがヘロデ王と初めて対面した時に、
「ユダヤ人の王としてお生まれになった方はどこにおいでになりますか。私たちは、東のほうでその方の星を見たので、拝みにまいりました。」(マタイ2章2節)
と挨拶しますが、彼らがその根拠として聖書の預言を良く知っていたことをあらわしています。それは民数記24章17節のことです。そこには
「ヤコブから一つの星が上り、イスラエルから一本の杖が起こる」
と書かれています。彼らはそのことばの意味を、後の時代に特別な星が出現することによって、イスラエルの偉大な王が誕生することを預言しているものだと理解していたようです。
博士たちは、はるか遠い国で不思議な星を見つけたのです。それで祝いの品々を用意して、数千キロ離れた場所からエルサレムを訪ねて来たのです。
博士たちが最初にエルサレムのヘロデ王の王宮を訪ねたのは、新しい王はきっと王宮で生まれるものだと思ったか、あるいは王宮に行けば新しい王の誕生についてさらに詳しいことを教えてもらえると期待していたからなのかも知れません。
適用)
今日の「星に導かれた旅人」の物語から、私たちには二種類の生き方があると思わされました。
第一は、自分の周りのことに好奇心をもって臆せずチャレンジしていく生き方です
第二は、目の前のことで精一杯になり、常識の範囲内で安全に過ごす生き方です
同じようにこの世界で生きていても、天体宇宙に対する関心や反応はそれぞれに違います。未知の永遠の世界についても全く同様だと思います。過去・現在・未来、いつの時代も自分の目の前のこと以外にはほとんど関心がなく、毎日下ばかりを向いて、面白い話、楽しい話、おいしい話を漁りながら暮らしていることが多いのではないでしょうか。
今日、「星に導かれた旅人」のメッセージに耳を傾けてくださったあなたに、ぜひ注目していただきたいことがあります。今から2000年前のクリスマスの日に、一番喜んで、感動し、神をほめたたえた人々は、好奇心をもってこの日生まれたキリストに近づいて行った人たちでした。自分の目で神の預言が事実であったことを発見した人々でした。あなたにも同じように、クリスマスの感動と喜びを味わって欲しいと願っています。
応答)
最後に、「星に導かれた旅人」の話に出てきた「ヤコブの星」の預言の他に、もう一つの星のことが書かれている聖書の預言を紹介して終わりたいと思います。それはペテロの手紙第二1章19節に書かれていることばです。「明けの明星があなたがたの心の中に上るまでは、暗い所を照らすともしびとして、それに目を留めているとよいのです。 」と書かれています。
あなたの目を上げて、あなたの心を照らす明けの明星となられたキリストに注目してください。キリストは予言のことば通りに、あなたの救い主、あなたの王、あなたの神として誕生されたのです。
東方の博士たちのように好奇心をもって大胆に近づき、自分の心で神の預言のことばの事実を発見してください。キリストはあなたの心を照らす明けの明星です。もはや暗やみをさ迷うことはありません。
讃美
開会讃美:新聖歌494番「見よや十字架」 聖歌隊
会衆讃美:新聖歌75番「神の御子は」
特別讃美1:フルート演奏 Y.Y兄、ピアノ伴奏 N.T姉
「タイスの瞑想曲」 マスネ作曲
「フルートソナタ」 バッハ作曲
「アヴェ マリヤ」 カッチーニ作曲
特別讃美2:女性会コーラス
第二讃美歌219番「さやかに星はきらめき」
会衆讃美:新聖歌84番「ああベツレヘムよ」
お知らせ
本日は礼拝に続いて第二部クリスマス祝会(12時00分~13時10分)第三部燭火礼拝(13時20分~13時45分)を行います。
詳細は当日配布する別紙プログラムをご覧ください。
★2016年1月1日15時より堺中央キリスト教会において新年聖会が行われます。
★教会の隣の保育園「千里山キッズ」の園長中谷様より御菓子を戴きました。
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