信仰の戦いに備えせよ

メッセージ

<エペソ 6章13~17節>
牧師:徳本 篤

今日のみことば

私たちの格闘は血肉に対するものではなく、主権、力、この暗やみの世界の支配者たち、また、天にいるもろもろの悪霊に対するものです。

<エペソ 6章12節>

メッセージ内容

序論

中東問題の第一人者であるジャーナリストの佐々木良招さんは、その著書「サルより低い日本人の危機意識」という本の中で、「毎月のように海外に出る身としては、その国で居合わせた日本人の、無防備さが目についてしょうがない。日本国内の常識が海外では通用じないことを、それほど感じているように見えないからだ。
自分の身の安全を確保することは何より大事だと思うのだが、旅先で出会う日本人はどこかのんびり構えているというか、不用意に映る。
ただ「なんとなく」暮らしていけたら良いという、隙だらけの日本人の危機意識は、たちまちテロの餌食にされてしまう。物を盗まれるだけでなく、生命までも奪われたのでは話にならない。」と書いておられる。

<危機感を感じない人々の五つの理由>
次に紹介するのは世代交代のときに、力について述べられている有名な聖書の個所です。

  1. いまはこのままでいいと思っている。何か困ったことになった時になれば自分はどうするかを考える。
  2. 現状と周囲の状態の変化に関心がない。自分が平和で安全であるならそれで良いではないか。
  3. 危機感を持たなかったことが原因で大きな失敗につながる可能性があると思わない。
  4. いまの状態がこのままいつまでも続くと思っている。今から先のことを心配するのは神経質に成り過ぎ。
  5. そのうち「何とかなる」という楽観的な生き方が自分は好き、周囲の人にもそうするよう勧めている。

本論

さて、聖書が語る、教会にとって「邪悪な日」とはどんな日のことだろう。
パウロがこの手紙を書いた頃は「ローマの平和」と呼ばれた時代だった。地中海沿岸の世界では珍しいほど戦争のない時代が長く続いたため、人々はローマの支配のもとで平和と楽しみと繁栄を謳歌していた。
ところが表面的な世界の背後で決して自分の本当の姿を見せない暗やみの支配者たち、天にいるもろもろの悪霊たちは密かに神の国と聖徒たちに襲いかかる準備を進めていたのだ。
彼らは知識者たちに地位と名誉を与えて若者たちに「神など居るものか」と叫ばせていた。また、土地の資産家や有力者たちに権力と繁栄を与えて「神など要らない」と言わせるよう企てていたのである。確かに暗やみの支配者たちや悪霊にはそれを人々に与える人間の知恵と能力を超える恐るべき力を持っていた。

それらの企ては人々を突然に襲う津波のように、神の教会に押し迫るべき機会を狙っていたのである。

それゆえにパウロは、すべての教会と聖徒たちに神の武具と武器をとれと命じているのだ。それは聖徒たちが暗やみの邪悪な力に対抗するためであり、もう一つの目的は彼らを堅くしっかりと立たせるためである。
立つとは、戦いのために実際に行動を起こすことをあらわしている。

洞察

それでパウロは神の教会に腰帯、胸当て、履物、大楯、かぶとなど「神のすべての武具」を身に着けるるように命じました。ところで、神が私たちのために備えてくださったこれらの装備は、それをただ身に着けているだけでは本来の防御の役目を果たすことはできない。それらを自由自在に使いこなせるようになるために日頃からの訓練が必要である。

例話)私が関西電気保安協会の職員として勤務していときに、毎朝、現場に向かう前に必ず行うことが義務づけられていたことがあった。それはことばに出して安全を確認すること。時にはそれが面倒くさいと思うこともあった。しかし、危険な現場での仕事は油断することが命取りになりかねないのだ。毎朝、現場に出る前に、自分のことばで安全を確認しながら、それを自分の心に言い聞かせていたのである。

適用

今日の中心的な神のみことばは「しっかりと立ちなさい。」ということである。
それを、自分の心にしっかり言い聞かせてください。

このことばは本来、キリストの身体である神の教会に語られたものであるから。教会がいつも「しっかり立つ」ことができるよう祈らなければならない。

私たちが危機感を感じなくなったとき、それは安全なことではなく、危険が訪れる前ぶれだと思わなければならない。互いに目を覚まして祈り合い、ともに「しっかりと立って」いるようしよう。

メッセージ内容のダウンロード(PDF132KB)

新聖歌

開会祈祷後:318番、メッセージ後:454番

特別讃美

バンド演奏~ムジカンパーニュ
「かみをたたえよ」山崎鷲夫:作曲
「野の花を見よ」琉球讃美歌
「Footprints」土屋たまみ:作曲
「見よ神の御殿」L.Mリンデマン:作曲
「望みも消えゆくまでに」E.Oエクセル:作曲
「心に感謝を持ちながら」山本真一郎:作曲
「もしも私が苦しまなかったら」たかのただひろ:作曲
「感謝します」奥山正夫:作曲

お知らせ

★本日の讃美礼拝での特別讃美はムジカンパーニュです。
★来週25日(日)は講壇交換のため中国地区教会から竹田満師が来てくださいます。徳本師は大阪CGCに出席されます。
★11月1日(日)の讃美礼拝のゲストとして森繁昇兄が来てくださいます。お祈りください。

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