<エペソ 5章8~14節>
牧師:徳本 篤
開会聖句
「あなたがたは、以前は暗やみでしたが、今は、主にあって、光となりました。光の子どもらしく歩みなさい。」
<エペソ 5章8節>
メッセージ内容
序論)
光の子どもらしい歩みとは、この世の不信仰な人々の価値観や生活習慣に従わないで、きよく正しい信仰生活を送るようにすることでしょうか。子どもにはそのように教えることがあっても、大人である私たちはそれだけでは不十分です。なぜそのようにするのかという、動機について何も語られていないからです。
本論)
今日の聖書個所の「光の子どもらしく歩め」というメッセージの動機について14節に記されています。
この14節の
「眠っている人よ。目をさませ。死者の中から起き上がれ。そうすれば、キリストが、あなたを照らされる。」
が引用される元の聖書個所は不明です。この時代に使用されていた聖歌の一節から引用されたのか、パウロが旧約聖書のイザヤ26:19、51:17、52:01、60:01、マラキ04:02などの聖句を要約したのかもしれません。しかし、それだけ「眠っている人よ。目をさませ。」と語るパウロのメッセージの重要さが私たちに強く印象づけられます。
新約聖書で「目を覚ませ」というメッセージは、以下の4つの場面で語られているように思います。
洞察)
- 主イエスの再臨の日に備えるために:いつでも目を覚ましている状態を保っている。
マタイ24:42、25:13、マルコ13:35 - 主イエスのご臨在の中にとどまり続けるために:あきらめないで祈り続ける。
マタイ26:38、マルコ14:34、Ⅰペテロ05:08 - 使徒たちの生き方を思い起こすために:見たこと聞いたことを模範にする。
使徒20:31、Ⅰコリ16:13 - 人生の終わりまで信仰の復興を求め続けるために:悔い改める機会を祈り続ける
Ⅱテモテ02:26
死の瞬間まであきらめないで、悔い改める機会が与えられるよう祈り求める。
適用)
第2ペテロ3章10節に
「主の日は盗人のようにやって来ます」
と預言されている一連の出来事は、天の父がすでに決めておられることです。その時、教会時代は終わり、イスラエル民族の信仰が回復し、強大な力を持つ反キリストが登場することが起こります。初めの3年半の間は穏やかに過ごします。そののち彼はすべての聖徒たちに反逆して立ち上がります。その時、聖徒たちは迎えに来られた主イエスによって天に引き上げられます。これが主イエスによる聖徒たちの携挙が行われる時(空中再臨)です。
地上に残された人々、特にイスラエル民族は反キリストによって激しい迫害を受けて苦しみます。かつて主イエスがご自身を拒んだイスラエルに対して預言された大患難です。それは3年半続くことになります。
そののち、主イエスが聖徒たちとともに地上に降りて来られ、反キリストとその手下どもをすべて打ち倒し、底のない穴に投げ込まれます。これが主イエスの地上再臨の時です。
そのあと主イエスが直接に世界を支配される時代が1000年間続きます。1000年王国時代です。
そのあと最後の審判の時がきます。地の底から、海の底からすべての者が復活し、キリストのさばきの座に呼び出されます。各自が行ったことに応じてさばきが行われます。その時、すでに主イエスを信じて、すでにいのちの書に名前が書き記されている者はさばきから免除されます。主イエスによって有罪の判決を受けた者たちは大いなる者から小さな者まで、すべて地獄と呼ばれるゲヘナに投げ入れられます。これが第二の死であり、そこから永遠に出ることはできません。
これらのことがすべて終了したあとに、すべての聖徒たちを迎え入れるために、新しいエルサレムが天から下って来ます。そこでは、もはや死も悲しみも涙も憂いもありません。過去のものがすべて過ぎ去り、すべてが新しくなったからです。
【※ ところで、私たちが聖書から学び確信している主イエスの再臨の日について、現代の多くの神学者や教会の指導者たちから軽視されやすい傾向にあります。
その人々は、イスラエル民族の大患難時代がローマ帝国によるAD72年のエルサレム攻略によって完了したと解釈します。この解釈は大患難時代の預言を記録した黙示録をヨハネがAD90年~95年に書いているので矛盾します。再臨のあとに来る1000年王国のことは現在の教会時代のことだと解釈します。
従って主イエスが再臨されるのは私たちのために新しい天と、新しい地を実現させるために来らるものいだと教えます。今後において、教会は苦しむことも、戦うこともないという、バラ色の預言解釈に多くの人々の支持が集まっているのが現状です。 ※ の部分はその日の導きで語るかどうかを判断します。 】
もし、私たち千里教会が「主の日は盗人のように来ます」という警告を忘れて、自分たちの祝福と勝利と喜びに満足した、まるで宴会のような教会生活を送ることを求めているならば、その姿をキリストがどのように悲しまれているかを想像していただきたい。
私たちは、今日の聖書のメッセージに真剣に耳を傾けるべきです。
応答)
あなたは今の時代にあって「世の光」です。そして、「光の子ども」です。その光を隠したり、消したりしないように注意しましょう。
たいまつの火が消えないのは、束になっているからです。バラバラになるとたちどころに火は弱まり、消えそうになります。教会の交わりは私たちの信仰を束ねるものです。ともに熱く燃え続ける秘訣がそこにあります。
新聖歌
開会祈祷後:138番、聖書朗読後:310番、メッセージ後:339番
詩編交読
詩篇51:1~19
お知らせ
★徳本師夫妻は18日~20日のMB牧師家族リトリートに参加される予定です。
★本日も礼拝後に会堂清掃を行います。
★次週23日(日)の伝道礼拝では特別賛美がありません。
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